自律訓練法の目的とは?
自律訓練法は自己催眠になるために
脳にアプローチするのは難しいから身体からアプローチしようしてできたものですが
練習をしているとともすると生理的コントロールにばかり囚われるのですが
目的は身体の状態ではなく脳の状態に変化を起こすことです。
つまり
変性意識状態=自己催眠状態=自律性状態
になることです。
自律訓練法はその名称からも 練習することに意義があるような誤解を与えますが
あくまで練習であってなんのための練習かと言えば
変性意識状態=自己催眠状態=自律性状態
になることです。
そして変性状態になんのためになるかというと
それは
神がかったパフォーマンスや創造性を人間に与えるので
仕事やスポーツ、人生のあらゆる場面で
局面を打開したり リラクゼーションを得たり 霊感のひらめきをもらったり
ストレスを解消したりトラウマを自然消滅させたりと
素晴らしいものなのです。

変性意識状態に入る方法はたくさんあります
変性意識状態に入る方法として よく挙げられているのが
恋愛感情
仮死状態
臨死体験
事故に合う瞬間 (スローモーションに見えた等)
熱中する体験(読書、数学、自然の中)
感覚遮断(リー博士のタンクの実験) →立花隆さんの名著「臨死体験」の中で衝撃的な事例が紹介されている
スポーツのピークパフォーマーの時(ゾーンに入る、ボールが止まって見える等)
アルコールによる酩酊
催眠術
ヨガ
瞑想
座禅
イメージ体験
などです。これらのものに自律訓練法も入りますし、アルファ波バイオフィードバックも入ります。
自律訓練法は変性意識状態に入るための最も合理的な方法かもしれません

変性意識状態の事例
七田式メソッドで有名な七田博士は変性意識状態について次のような事例をあげています。
アインシュタイン 私は基礎的な法則を発見するとき論理の筋道をたどるのではなく直感による
モーツァルト 作曲するすべての曲がどこからともなく聞こえた。全体が美しい彫像のように立体的に見えた
ジョンレノン 自分の歌は天から授けられたものでありその歌と自分という人間の間には何の関係もない。自分は不完全で未熟な人間だけど、授けられた歌は素晴らしくそれは決して自分が作ったものではない
こうした例は枚挙にいとまがないようです。
私の事故の体験を言うと雪の山道で車がスピンして1回転して止まったのですが、その間は考えてみれば、車一回転分の時間だからせいぜい3秒か5秒程度。
ところが私はその間に、ハンドルを離したほうが雪道のスリップには有効だと20年前に教えてくれたかつての上司の言葉を思い出し、いったんはハンドルを離したもののまた握り、たしかあの話は雪の壁にニュートラル状態で車をぶつけて止める話でブレーキもかけないものだった、ここでそれをやればガードレールにぶつかるし、転落の危険もある、そんなことをじっくり確かに考えたのです。
自分の感覚では、私が考えてる時間は2~3分なのですが実際は3秒~5秒程度です。
まさに変性意識状態にあったわけです。
自律訓練法は間脳と自律神経にアプローチする
最近の研究ですが
京都大学の廣瀬氏によると、変性意識状態は正しい呼び方ではないとのことで、
なにか意識が変容するのではなくて、
人間には本来もっている根源的な意識があって
それを知性や日常性が邪魔しているからそれを取り除くと
おのずと根源的意識が登場するというのです。
根源的意識。それこそ内部と外部が一体となる感覚ですね。
生命は本来そんな意識でいるところを人間の知性はそれを論理と言葉と文化と習慣で覆いかぶせてうもれさせているのです。
そして自律性状態のなったら覆いがとれて根源的意識が現れる、そんな仕組みだというのですね。
そしてこの根源的意識に入るための手段としてもっとも合理的に簡単なのが
自律訓練法であると私は思っています。
根源的意識になったときの恍惚感や解放感や研ぎ澄まされた集中力、
そして身体の気持ちのよさ、それが自律訓練法をマスターしたときに味わうものなのです。
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