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マインドフルネスの入門書「タイムシフティング」

1997年に出版された本「タイムシフティング」。

当時、「7つの習慣」が大ベストセラーになっていましたが

この本も結構話題になっていたと記憶しています。筆者はステファン・レクトシャッフェン。

アメリカの医学博士ですが、たぶんこの名前からしてスウェーデン系?北欧系には間違いないでしょう。

全編を通じて「今」に集中することの大事さが書かれている

時間の流れを、現在に、今に、シフトさせるための、考え方と方法が書かれています。

現代は時間を直線でとらえて、常に未来を思い煩い、過去を悔やむような姿勢で過ごす人があまりにも多い

そして時間を直線でとらえると、進歩しないといけないと思い、死が怖くなる

 

そうではなくてかつて人類は時間を円でとらえていたし

だからこそ季節はめぐり、落ち葉となった葉っぱは地中に栄養をもたらし

そこから養分を吸い取った木は再び葉をつける

宇宙は循環しておりはじまりも終わりもないのだ

 

そして死はその循環のひとつにすぎない

そして今年より来年が経済成長する必要もない

満ち足りて暮らせればそれでいいのだ

今にシフトするための様々な場面

泡ぶろに入る

運動する、スポーツをする

一人でどこかへ行く

音楽を聴く

森を散歩する

町を散歩する

ポーチに座って空を見上げる

小説を読む

詩を読む 

日記をつける

アイロンかけに集中する

皿洗いに集中する

コーヒーを沸かす

瞑想する

 

こういった手段が紹介されますが何より大事なのは

それによって意識が変容して今だけを感じるようになることだと言います

老いも死も今に集中するためにある

老いたとき もう先が短いと悲嘆する必要はない

老いたときの「今」は、とても濃くて深い

死を前にしたときには現在しかない

 

今に集中する副作用を持つのが老いと死だ

 

こんなふうに今に集中したとき

人は家で音楽を聴くだけで  パラシュート降下を始めて体験するかのような濃い体験をすることができる

 

わたしたちは今に集中するときとそうでないときがある

コートに行ってテニスを見るときと

テレビで見るときではリズムが違う

そういうことです

 

全編通じてマインドフルネスのことを書いています

英語の「マインドフルネス」は、仏教用語になっているようです

日本人の私たちにはなじみ深い禅ですね

禅の生活こそが

英語でいうところのマインドフルネスです

 

この本は「タイムシフティング」というタイトルですが

紹介された 今に集中するメソッドは

読んでると完全に今でいう「マインドフルネス」です

そしてこの本にはマインドフルネスという言葉も出てきます

ブームの20年以上前の話です

 

そして今流行に便乗して氾濫するマインドフルネスの薄っぺらい本を読むより

マインドフルネスのことがよくわかる名著だと思います