福岡とネットで自律訓練法のレッスンをしています
職場のストレスで病院で検査を受けた女性
私のクライアントさんで、自信回復プログラムのコーチングセッションをしていたものの、あまりのストレスにコーチングがうまく進まず、自律訓練法・アルファ波バイオフィードバックトレーニングに切り替えた方が二人いらっしゃいます。
一人は、職場の人間関係に長い間悩んでいて、まあなんとか騙し騙し仕事をしていたものの、やがて朝起きたとき体が動かなくなりそのまま病院に行って検査をしたけどどこも異常がなく、しばらく体調不良のまま過ごした方。
もう一人は、父親の看病が何年か続いて、兄弟もおらず結婚もしていなかったので、ずっと一人でみておられ、お父様が亡くなられた直後にたいへんな体調不良に陥ってしまわれたとのこと。
お二人とも体のどこかに異常は発見されず、そんな体調不良の原因は精神的なものだろうと心療内科に通って薬を飲みながら日々を過ごし、精神的に落ち着かないと言う理由で縁あって私のコーチングを受講されることになった次第です。

二人の体調不良の原因は自律神経の乱れです
薬で症状を抑えても体調不良そのものが治らなかった理由
ストレスには二種類あります。
- その瞬間大変なストレスがかかり、その場で耐えられないほどに負荷がかかるもの。
- それとその場ではなんとか耐えらるものの、長期間にわたるのでだんだんコップに水が溜まっていき最後の一滴であふれるかのように、たまったストレスで心が飽和状態になってしまうもの。
事例のお二人はこの長期間にわたる少しづつのストレスの蓄積です。
だんだんとコップに水が溜まっていき、最後の一滴でストレスがからだにあふれると、
自律神経の関係するあらゆるところが異変を起こします。
自律神経の関係するところとは
内臓全部、呼吸、心臓、末端の神経と筋肉など、ほぼからだの機能全部に至ります。
なので息苦しいとか心臓がばくばくするとかの症状がでたからと、その部位への薬をもらっても、症状そのものには効果はないわけです。
症状そのものは自律神経を調律するしかないのです。
ストレスで自律神経が乱れる理由

そのメカニズムはこのようなものと言われています。
自律神経は脳幹部の中の間脳の視床下部にあります。
脳幹部は間脳や小脳、延髄、網様体などなど体の生命維持機能を司るところですが、
ここに異常があると自律神経を通じて体全部がおかしくなります。
人間の一般的なストレスの仕組みはこうです。
生物として人間がストレスを感じたのはかつて
- 猛獣に出会う
- 大脳が危険を察知して間脳に告げる
- 間脳が自律神経を通じて全身に臨戦態勢を指示する
- 走ったりなぐったりするために手足の筋肉に血液が大量に送られる
- 筋肉を目いっぱい使えるように心臓がばくばく早く鼓動し呼吸も早まる
- そのため闘争と逃走に不要な内臓には血液は最小限しかいかない
- 大脳も闘争と逃走に役立たないのでかっとなった状態となる
この心臓バクバクして息が上がる、というのは猛獣にであったときのための体の自己保存運動だったのです。
ところが現代生活の危険というのは猛獣に遭遇することではなくて
- 人間関係で苦労する
- 上司に怒られる
- 仕事で失敗をする
- パートナーが浮気した
- お金が足りない
こんな状況に遭遇しても
いまだに体は猛獣にあったときと同じ反応をしてしまうのです。
猛獣であれば実際に走ったり、戦ったりするので、全開になった運動モードは使いもするのですが
今では運動モード全開のまま、実際にはなぐったり走ったりしませんから、妙な反応が残るだけです。
ストレス反応の結果は様々だが自律訓練法はすべてに対応する
乱れた自律神経はその人のからだのありとあらゆるところに症状を起こします。
よく中管理職のサラリーマンがストレスで内臓の手術をすると言われますが
まさに自律神経のなせる業でしょう。
症状はあちこちにでるのですが原因となるのは
間脳の視床下部の自律神経の束です。
つまり間脳をはじめとした脳幹部を
大脳からのストレス情報から守ってやればストレスは癒せるのです。
自律訓練法は
この絶え間なく大脳から来るストレス情報を
間脳にシャットダウンさせる効果があります。
定期的にシャットダウンさせることで間脳と自律神経をいたわることができるのです。
先に述べたちょっとづつストレスの水滴がコップを一杯にしていくという事例であれば
毎日一度
コップの水を空っぽにしてやり直せるわけです
なので自律訓練法をマスターすればストレス耐性が非常に高まり
ストレスを原因とする病状が治癒することもあります。
診療内科で自律訓練法を教えるところが多いのはこういう原理となっています。
自律訓練法でストレスによる症状が消えた!

二人のクライアントさんはすでに病院に通って
薬を飲んでいたためある程度症状は治まり、
日常生活には支障はなくなっていました。
ただ精神的にきついと言う状況でした。
私は医師ではないので、医療行為として治療はできませんし、現在相当な治療中であれば決してその人に自律訓練法を教えることはありません。そういう場合はあくまで医療行為ですから医師の指示に従わないといけません。
私のレッスンでは
あくまで平均的な精神的ストレスの解消と、集中力のアップや自己統制力や内省力の向上などの能力開発を目的としています。この点は明確にうたっています。
その上で申し上げれば、事例の方々は自律訓練法で相当にストレスが軽減されたという実感を持たれています。
仕組みの上では、彼女たちのストレスを毎日癒す効果があるはずなので納得は行く話です。
そして落ち着いた心で、再び通常のコーチングセッションに戻ることができました。
能力開発としての自律訓練法、アルファ波バイオフィードバックのレッスン
申し上げましたように
医療行為として自律訓練法は医師でなければ取りあつかえませんので
私がやっているのは能力開発としての自律訓練法です。
これはある意味とても分かりやすい瞑想法でもあります。
というのも瞑想で達成しようとするものは
ほぼ全部自律訓練法で達成できるからです。
瞑想はその手順や達成度合いを客観的に把握することが難しいのですが
自律訓練法は訓練法というだけあってその点が
とても明確になっています。
なので最終的にどうなればいいか
途中はどうあればいいか
今はどうなっているか
みなはっきりします。
さらにややもすると単調で退屈な訓練をサポートするために
バイオフィードバック装置を用いれば
トレーニングはゲーム感覚で行うことができ
より一層達成状況が細かくわかるので
とても効果的です。
自律性状態とアルファ波状態は限りなくイコールなので
できることです
自律訓練法バイオフィードバックトレーニングという技法も
正式に研究されるようにもなりました。
このようなことを個別レッスンで
お伝えしています。
福岡近郊の方には対面で
遠方でもこれはネットでもお伝えできるので
ネットでのレッスンもやっています。

無料メールマガジンでは5回にわたって
自律訓練法の基礎実践をお伝えしています