自律訓練法の創始者シュルツの弟子であるリンデマンは単独で大西洋を2度横断しました。その最初の航海において、孤独感や絶望感、悩みや恐怖でパニック状態になりました。
そこで2度目の航海の前に自律訓練法をマスターして出発しました。
そしてその際意思公式練習を徹底して行い、公式言語としては次の3つを使いました
リンデマンは自律訓練法で自律状態になったのちに、これらの公式が第二の性質になるまで繰り返しました。
その結果、最初の航海とは全く違った精神状態で二度目の大西洋横断をやり遂げたのでした。
航海の途中にはいろんな苦労がありました。たとえば今まさに転覆しそうになって、もうだめだと思ってしまったその瞬間、夜の闇の海から「必ず成功する」という言葉がうかびあがったように見えたと言うのです。そしてその言葉を見て再び気を取り直したといいます。
またうつらうつらしながら暴風と一晩中戦っていた時には、つい数分間寝込んでしまったこともあるそうなのですが、そこで見た夢にはどこかに急いで歩いていく人がいて、どこへいくのだ?と尋ねると「西に向かっている!」としっかりした返事が来たとのこと。
自律訓練法意思公式練習によってリンデマンの脳には大西洋横断への強い信念が、無意識レベルに至るまで刻み込まれていたのです。
これをあなたの日常生活や仕事に応用するとどうなるか?素晴らしいことが起こりそうですね。
6つの基本ルール
①言葉が短いこと
②肯定文であること
③印象深いこと
④リズミカルなこと
⑤韻を踏んでいること (日本の場合は57調など)
⑥現在形であること
7つのパターン
①中和公式 ~はなんでもない
②強化公式 もっといっそう~ができる
③支持公式 私はよい状態なのだ うまくいっているのだ
④節制公式 ~をしないでいられる
⑤反対公式 他人は~であろうと私は~でない
⑥逆説公式 私は緊張を起こして見せよう
⑦実存公式 私は臆病なのだ
⑥と⑦はまずあるがままを認めてそれを意識することで解決に向かう
実は医療行為として適用される場合は、眼精疲労 頭痛 肩こり、羅漢部などが改善するイメージを使って治療に役立てています。
ここではメンタルの改善に限って自律訓練法を利用しています。
これは自己啓発行うアファーメーションとほぼイコールです。
違いは自律性状態で行うことでより深く強い暗示になるということです。